...with max respect for maestro Jens Johansson.
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■STRATOVARIUS Interview with Jens Johansson Aug. 2005





まずは、私が2日前に手に入れたばかりのStratovaruisのニューアルバムについてお話を伺いたいと思います。インターネット上で新譜を不安に思っている人の意見も以前に目にしましたが、私はとても気に入っています。かなり良い作品だと思いますが。

「そうだね。前の2作品と比べると少々アレンジが変化しているとは思う。ああいったオーケストレーション過多というものでは無くなったね。別に僕はそういうものは好きなんだけど、それだと3つ4つ前のアルバムでやっていた頃にに逆戻りすることになるんじゃないかな。」

このアルバムに着手したころは、バンドの状態は本当に絶望的なシチュエーションにありました。Tolkkiは入院し、ファンは新しいヴォーカリストのことを不安に思っていました。これまであなたは個人的に絶望したり、もうこれでお終いだと思ったことはありましたか?

「もちろん。ニューアルバムなんて作れない、とかバンドがこのまま死んだ状態になるんじゃないかと本気で思っていたよ。僕達はとにかく問題を一つずつ解決していくことで前に進んでいった。最終的には全て解決できたんじゃないかな。」

では最近のTolkkiは精神的に、また身体的にはどういう具合なんでしょうか? かなり完全復帰に近いところまで来ているのでしょうか?

「ああ、だけど完全に克服するのは無理なんじゃないかと思うよ。生まれつきのものっていうのがあるし。ただ、彼が以前よりも自分のことを良く理解できたのは間違いないよ。当然他のメンバーも多少それについて理解が深まったというのもある。彼の反応のしかたとかそういったことに関してね。」

これからバンドがこのラインアップが固定すると信じていますか?

「ああ、そう思ってるよ。」

ようやくアルバムが完成し、ここ南米では9月にリリースされます。平時の鞘に収まったということなんでしょうか? 再びバンドが健全な状態に戻ったように感じますか?

「そうだね、このバンドに関しては全員が別々の場所で暮しているから、ちょっとした違和感みたいなものがずっと存在してきたんじゃないかと思う。僕達は普通のバンドがやるみたいに、つるんだり、一緒に飲んだくれたり、リハーサルしたりしてこなかったように思うな。でも全員が同じ意識を持ってからは、少し普通の状態に戻れたんだ。というのも、去年は本当に全員がバラバラだった。互いに憎みあったりしたことや、話したがらないことがあった。でも結局はTolkkiの心の病について受け入れるところにたどり着いたんだ。これには時間がかかるんだ。一晩徹夜したところで、やりとげるどころか理解すらことさえ出来ない。単に10年前のやり方に戻れば良いというものでもないしね。僕達は全く違う種類の人間だけど、たった1年とは言えその間にお互いのことを随分良く理解できるようになったよ。」

昨年のメロドラマのような状態がJari脱退の一因になったとは思いませんか?

「いや、違うんじゃないかな。」

JorgがあるインタビューでJariについて、彼はバンドの一員じゃないように見えるといったことを言っているのを読みました。それまで一度もJariの家に行ったことがないとも言っていました。

「まあ、ある意味彼はバンドに興味を持ったことなんて結局一度も無かったと言える。それに対して、”うわ、酷い話だ。バンドに本気じゃなかったなんて!”と思う人も居るかも知れないけど、彼は実にノーマルなごく普通の男だったよ。彼はどのような形であれ、バンドに合わせて自分のありかたを決めるというというタイプじゃなかったように思う。彼にはかなり明確に物事の優先順位があったしね。彼は結局このツアーがどのくらいの規模になるのかが分かると、そんなに長い間家を離れることに抵抗を感じたんだと思う。生涯の伴侶と結婚したばかりだったから家に居たかったんじゃないかな。まあそれも無理はないよね。僕にもそう思うところがあるし・・・ (注:Jensも既婚者です)単にあれ以上過酷なツアーをどうにかやり抜くほど彼はクレージーじゃないということだよ。今の彼はそれを必要としないからね。ある意味他のどのメンバーよりも優先事項がはっきりしていたんだと思う。音楽業界に足を踏み入れるには少々クレージーになる必要があるんじゃないかな。彼にとっては良いことだし、敵意は全く存在しないよ。メンバーの誰かとケンカ別れしたとかそういうのじゃ無いんだ。けどはっきりと彼の心はこれ以上こんな面倒なことをやりたくない、と決まっているんだ。少なくとも今のようなレベルではね。」

まだ2・3週間しか経っていませんが、新しいベーシストのLauri Porraとは上手くやれているのでしょうか?

「まだ一回もショウをやってからなぁ・・・」

まだ彼とは一度もジャムをしたことがないんですか?

「うん、一回もね。8月にリハーサルを始める予定なんだけど、Lauriとは前にKotipeltoのバンドで一緒にプレイしたことがあるから彼とはそれ以来知り合いなんだ。Lauriなら上手くやってくれると思うよ。」

ニューアルバムで音楽性が変化したことを巡って多少賛否が別れていますが、変わったなと実感する部分はありますか? また過去の作品とは根本的に違う曲というのはありますか?

「いや、変わったとは思わないよ。でもバンドがこれまでやってきたことについてかなり大局的な視点から見ないとそうには見えないとは思う。Stratovariusはメロディック・メタル・バンドであり続けてきたし、最近の3作ではそれを意識したよ。だけど、新しいこともプラスし続けたんだ。僕達はその気になればメロディック・スピード・メタルバンドにも、個人的に凄く好きな、オーケストラ・パートを数枚重ねた極端にヘヴィなメロディック・オーケストラルバンドにもなれたんだ。でも、もし”それにはもう飽きた”と思う人がいても、その意見は理解できるよ。このアルバムはStratovariusというバンドの核に立ち戻っているんだ。それは常にポップスのようなメロディック・メタルに拘りつつ、ヘヴィなギターとドラムを併せ持つといったことを意味するんだ。こんなことを言うと冒涜かも知れないっていうのは分かっているけどね!」

シンプルなアルバムのジャケットもそういう意味なんでしょうか? ふさわしいタイトルが無いということでズバリ”Stratovarius”というタイトルになったのも音楽面での方向性を反映してのことなのでしょうか?

「あれは新たな始まりを意味してるんだ。死んだ状態から生き返ったようなものだからね。」

ニューアルバムを聴いてみて気付いたことのひとつは、それほど大きく変わってはいないな、ということでした。ツーバスを詰め込んだファストな曲がないという部分を除いて、ですが。前にTimo Kotipeltoのインタビューを読んでいると彼がその中で”そういうものは過去にやったからこれ以上はやれないと思う”というようなことを言っていました。スローな曲も過去にやっているわけですが、それに関しては止めずに続けていますね。

「その通り!」

速い曲を作らなかったのには何か理由がおありなんでしょうか? 強いてスピード制限を設けて、”これ以上速くプレイしちゃいけない”みたいな。それともこのアルバムに対する全員の一致した考え方がもたらしたものなんでしょうか?

「メロディに限って考えると、どちらかというとそれは概念的なものに基づいていると思う。速い曲をやる場合にはコードチェンジを凄く速くするか、逆に遅くするかという選択を迫られることが多かれ少なかれあって、そうするとメロディを構成するのが難しくなるんだ。メロディよりも速さそのものが目標になってしまったことがあったように思う。そのあたりは僕は何も気にかけていなくて、今回の場合はTolkkiの直感を信頼していたんだ。Tolkkiはもうツーバスの曲には飽き飽きしてたんじゃないかな。まあそれも分かるよ。僕も前にそういう風に感じたことがあったし。とにかくそのあたりは自分の勘でやっていくしかない。色々と理屈をつけて”もう俺達は速い曲を十二分にやってきた”と主張すれば、それに対する反論でもって否定し、最初に理論を戦わせるべきではないということを証明するのも可能なわけで。唯一はっきりしているのは2月のTolkkiは躁病が酷くてツーバスの曲にうんざりしていたからで、その結果こういうアルバムになったんだ。僕はそれには全面的に賛成だけどね。前の路線に戻っても良かったし、それがだめなら僕だけ別のバンドでやっても良かったんだけど、僕としてはなんとなくそれがスピード至上主義のように思えるんだ。それは他のバンドにも見受けるよ。とにかくツーバスで物凄く速いプレイに拘るんだ。」

Dragonforceとかのことですか?

「そうそう!速さとメロディを共存させるのは難しいんだよ。デスメタルやスラッシュメタルはああいうスピードに非常に良くなじむけどね。単にスピードを上げれば良いだけだから。でもメロディを耳が付いていける程度のものにしようとする場合にはそういうファストテンポでは上手く行かないんだ。150BPMあたりが限界なのかは良く分からないけど、僕達は1996年には既にそういうリミットを突破したように思う。」

新しいアルバムには物凄く速いキーボードソロが無いですね。

「ああ、全くないね。」

何か目的があって意図的にそうしたのですか? それとも速いソロが単に曲に合わないと感じたからですか?

「それもTolkkiの直感によるもので、今回は速いギターソロもオーケストラも無いんだ。意識せずにそうなったから、合理的に説明するのはちょっと無理なんじゃないかな。」

キーボードのパートに関しては、かなり自由にプレイさせてもらえるのでしょうか?それとも何か指示のようなものが出るのでしょうか?

「近頃はかなり自由にさせてもらってるよ。」

曲は全部Tolkkiが一人で書いたのですか?それとも他のメンバーも作曲やアレンジに貢献したのですか?

「全部Tolkkiが書いたんだ。2月か3月頃だったかな。病気の状態が良くないときだった。」

歌詞はあなたもいくつか書いてますよね?

「ああ、時々歌詞を僕のところに送ってくるんだよ。僕がアメリカで長い間生活しているからということで歌詞の中に酷い文法ミスが無いかどうかをチェックするためにね。2・3箇所訂正したから”じゃあ君の名前をクレジットに入れておこう”とかTolkkiは言ったんだろうな。それがどんな曲かも知らないのに作詞者のところに自分の名前が入るなんて笑えるよね!確かに共作ではあるけれど、それがどんなものなのかは知らないんだ。」

“Zenith of power”は僕が気に入っている曲のひとつなんですが、実際に私達が曲や歌詞に触れる前にあの曲の内容を危惧するレーベルとの間で議論があったとか・・・」

「レーベルのほうだけだよ。色々とグズっていたのは。」

あれは明らかにナチスを擁護する曲ではないにも拘らず、あのテーマを持ち出したからといってニューアルバムがいくつかのマーケットから締め出されるリスクがあると思いますか?

「いや、そうはならないと思う。ヒトラーの演説が入っているのはまずいということでイントロの部分を削らなければいけなかったけど、僕もその部分がリスクを高めていたとは思わないよ。レーベルが一人で怖がっていただけさ。」

あれを隠蔽しようとしている人がいるのを見ると、彼らは自分の歴史を否定しているのではないかという気になります。

「ああ、ドイツ人は当時のことについては敏感だし、それについては皆理解しておかないといけないね。2大戦で7千万人も人が死ねば誰だって敏感にもなるさ。でもとにかく少し腹が立ったよ。明らかにドイツ人に向けて書かれた曲でないことは彼らにも分かるのにね。本当にドイツ人とは無関係だったんだよ。」

ではニューアルバムで好きな曲はどれですか?

「僕は”Maniac Dance”が一番好きだね。それと”United”かな。」

あなたが気に入っている他のStratovariusのアルバムと比べた場合、今回の新作はどのような位置に来ると思いますか。

「とても良い線を行ってると思うよ。この3・4年、いや5年間を含めても良く出来たアルバムだよ。今までの全てのアルバムを含めると2番目か3番目くらいかな。。こういうことは僕の口から言う事じゃ無いんだけどね。リリースされれば皆の意見は嫌でも分かることだしね。」

Stratovariusは”Elements”からは遠ざかりつつあるように見えますね。

「実際に離れていってるよ。僕は大好きなんだけどね。そういうものを聴くのが好きなんだよ。でも普通のメタルファンはそういうのに少々飽きてきているんじゃないかというのも分かる話でね。”Elements”には長い曲が多いから聴いていて耳が疲れてくると言われるとそうかなと思うし。それに、1年で2枚アルバムを出したおかげでマーケティングが大変だったよ。良く考えるべきだったかもね。でも、こういうことも付きものなんだ。どの程度までメロディックでありつつ、壮大な作品を作れるかというのに挑戦する段階を経験する必要があったんだと思う。確かに僕達は自分達の限界に挑戦したけど、僕が思うにこのニューアルバムはそういった挑戦の産物というよりは、これまでのStratovariusの本質を突き詰めたものなんじゃないかな。目が覚めるようなメロディック・メタルを作るための本質をね。」

前作がリリースされたときは細長い箱に入ったスペシャル版をウェブサイトで販売してましたが、今回はボーナストラック入りCDつきのものとかをリリースする予定はあるのでしょうか?

「そういう予定はないだろうね。でもブックレットつきだとか、インタビューの入ったCDつきだとかいうものは出るかも知れない。Jorgから”そういったものはウェブサイトで売らない”っていうメールが来たから、サイト上で販売はしないんじゃないかな。理由は良く分からないけど。サイトには新しいデザインのシャツとかが追加されるだけだと思う。」

最近のことについて少しお聞きしたいと思います。これは単純に好奇心からなのですが、以前Miss K、つまりKatrinaというヴォーカリストがバンドにいましたよね・・・・

「もうあれから一年経ったんだね!(笑)」

そうですね。現在彼女とStratovariusとの仲は良いのですか?今でもメンバーの誰かと連絡をとっているんですか?

「これがおかしな話で、4月に例の事件が起こり、そしてTolkkiが体調を壊したりといったことになったんだけど、Tolkkiは自分がした約束を破ってしまったことや、ビジネスの件、病気が酷いときにやってしまったことなど全てについて申し訳なく思っていた。で、彼はあまり彼女と話したがらなかった。あの当時は僕らに対してもそうだったんだけどね。彼女と連絡を取っていたのは僕だけで、当然のことながら彼女は本当に混乱していたよ。何が起こったのか全く分かってなかったからね。プロとは言えないレベルのバンドでプレイしていたのが、世界的に有名なバンドに誘われて、その結果全てがメチャクチャになってしまった。とても混乱して、ちょっと落ち込んでいたみたいだね。でも今は大丈夫だよ。彼女はTolkkiのプロデュースでソロアルバムを作る予定なんだ。実際に今その最中だけど、僕にはどこまで進んでいるかは分からないな。君も知ってるかも知れないけど、去年Tolkkiはスタジオを作ろうとして、バンドがレコード契約から得た中から莫大な資金をそれに注ぎ込んでしまったんだ。そうやってその計画に大金をはたいたものの、言うまでも無く彼が望んでいたように事は進まなかったというわけだ。今では何とか問題を解決できたみたいだけどね。と言うのはTolkkiが持っていたスタジオとThunderstoneのNinoと共同で購入した機材を合併させたからなんだ。現在はSonic Pumpという名前のスタジオになっている。これは文字通りの合併で、2人の持っていた機材を全く新しい建物に運び込んだんだ。凄く良いスタジオで、僕も2週間前に行って来たよ。音響もバッチリだったよ。だからそこでレコーディングするんじゃないかな。もうドラムのパートもそこで作ってあるかも知れないね。」

彼女がプレイしているのはメロディック・メタルですか?

「何かポップっぽいものじゃないかな。Stratovarius的なもののことを言ってるのならメロディック・メタルじゃないだろうな。Tolkkiが何曲か書いて、Katrinaが詞を書いたんじゃないかな。Ninoも何かしら書いたかも知れない。でも現在は彼はこのクレージーなパワーメタルバンドのリーダーではなく、プロデューサーに戻ったようだね。長い目で見れば少しずつそういう役目に挑戦していくのも彼にとっては良い事だと思うしね。勿論メロディックメタル界でもまだやり残したことがあるけど、僕達はこのバンドを続けていくつもりでいるんだ。やっと苦境を乗り越えて来たわけだしね。でもTolkkiは長い間ずっとプロデューサー業をやりたがっていたんじゃないかと思う。それだとロードに出る必要も無いし、家に居られるからね。良い判断だと思うよ。」

彼女がバンドにいる頃に、ニューアルバムは”Popkiller”というタイトルになると言われていましたが、今回のニューアルバムの中にその”Popkiller”用に書かれた曲というのはあるのでしょうか?

「タイトルが”Popkiller”になるなんて話は一度も無かったよ。どちらかと言うとTolkki流のジョークだったんじゃないかな。ほら、歌っているときにポップにならないようにマイクに取り付ける”Pop Protectors”っていうものがあるだろ? ブランド名だったと思うんだけど、Tolkkiがスタジオでそれを見かけて、”こりゃ傑作だよ、インターネットでニューアルバムをPopkillerと名づけたっていうニュースを流そう”こんなところだよ。あの頃のTolkkiは次々にアイディアが頭の中に浮かんでくるようだった。ニューアルバムのドラムパートはその”Popkiller”・・・名前はどうだって良いけど・・のためにレコーディングされたものだよ。Tolkkiが曲を書いてる段階でそれらをKatrinaに歌ってもらおうと考えていたかどうかは分からない。彼女がStratovariusに関わったのが曲が完成する前か後だったのかもね。とにかくあれは2004年の初めで、僕とJorgがドラムを録ったのは間違いない。僕がエンジニアを担当して、Jorgがプレイするといった感じだったよ。その時点ではドラムパートだけでギターや他の楽器が入って無かったから、完成したものと随分違っているけどね。」

ギターが無い状態では、Jorgはどのようにプレイすれば良いのか分からなかったのでは?

「JorgがMDを持ってたからね。これがすごく面白い話で、Tolkkiが倒れる前に、彼らは数日ほど曲のリハーサルをしたり手直しをしてたんだ。Tolkkiはヘルシンキでむちゃくちゃ料金が高いスタジオを借りて、そこに豪華な機材をイギリスから運ばせた。で、そのスタジオに集まる約束をしてたんだ。当時はJorgもSaxonで忙しかったから、Tolkkiは彼にはスタジオミュージシャンということで約束を取りつけた。Jorgは約束の日にヘルシンキにやって来たんだけど、ちょうどその日にTolkkiが入院することになってしまってね。”一体どうすりゃいいんだよ?”ってな感じさ。2・3週間も目玉が飛び出るくらい高いスタジオを予約してたものだからね。しかし幸運にもJorgの頭の中に曲が録音されていたんだ。彼はほら、ドイツ人だからね。(Jorgの物真似で)”トニカク、ドラムヲロクオンシテミテウマクイクカドウカタシカメナキャ”ってことで、Tolkkiが入院しているとは言ってもドラムの部分は分かっていたから、スタジオのクルーにクリックトラックを作らせてみたんだ。そうしてJorgはリハーサルで覚えている範囲で曲を作った、というわけなんだ。」

ではTolkkiが退院してそれらを聴いたとき、”おい、すごいじゃないか!”という風になりましたか?

「まさか! Tolkkiは”こんな酷い状況になってしまって申し訳ない”って感じだったよ。半年くらいそんな風だったよ。僕もTolkkiと一緒にスタジオに居て、もちろん彼が自殺したりなんていう酷いことが起こらないかぎりはドラムパートをサンプルか何かの形で使うことになるかも知れないということは分かっていたよ。だから僕達は全ての曲と奇妙なアイディアについて片っ端から録音したんだ。Tolkkiがその時点で既にスタジオの代金を払ってしまっていたからね。まだ払ってなかったにしろ少なくともブッキングは完了してしまっていたはずだよ。そういうわけで諦めて家に帰ることはせずにいくつかドラムパートを完成させた。ずっと後になって僕達のレコーディング資金が無くなりはじめた頃には既にはドラムのパートがかなり良いものに仕上がっていたんだ。」

ではあの事件はバンドの結束に不可欠だったということですか?

「そうだね、ただ単にメンバーが集まって一緒にアルバムを作るだけだったら、あの頃でもどうにか完成させることは出来たと思う。相当大変な作業になっただろうけどね。」

とうとう北米ツアーをすることになりましたね。こちらでプレイするにあたってのあなたの意見や期待とはどういったものなんでしょうか?

「素晴らしいものになるだろうな。こっちに来てショウをするのは初めてだし、商業的にも良い頃合だと思う。以前はこっちでショウをするアイディアを前向きに色々考えてたんだけど、あの頃だとかなり酷い場所でプレイすることになっていただろうね。ヨーロッパと比べるとこっちの会場は恐ろしく質が低いところが多いんだ。そうなれば皆から不満の声が上がるのは分かっていたから、もう少し待ってみることにしたんだ。で、その後他のバンドがアメリカにやって来て地ならししてくれたおかげでようやく機が熟したというわけだよ。この3,4年でじわじわとメタル人気が戻って来たおかげでセールスの面でも良い時期に入ったと思ったしね。理由は分からないけど、インターネットや企業が小売などを圧迫出来なくなってきているからかも知れない。こっちでは最近2年間でメタルの売り上げが伸びているようなんだ。実際多くのバンドがアメリカに来ているよ。Nightwishは何度もプレイしているし、Children of Bodom,Sonata Arctica,Hammerfallなど大勢のヨーロッパバンドが僕らよりも前にアメリカの土を踏んでいる。彼らが苦労して僕達のために道を開いてくれたんだ!」

カナダで最高のバンド、Into Eternityがオープニングアクトを務めるようですね!?

「Yeah!」

メンバーの誰かがInto Eternityを推薦したのですか? それともレーベルの要望によるものだったのですか?

「ブッキングエージェントが決めたんだと思う。」

もう彼らの作品はお聴きになりましたか?

「いや、まだなんだ。」

あなたはご自分のウェブサイトをお持ちですが、もう1年程更新されていませんよね? 私が気になっているのは・・・・

「1年? もう5年くらい更新して無いように感じるよ。とにかく随分経ってしまったな。これに関しては僕は本当に怠け者だからね。」

いずれは更新する予定などはありますか?

「そうだな、10年後くらいまでにはなんとかするよ!」

ソロ作品のほうで何か新しいものは?

「今のところは何もないよ。大まかな案はあるけど、この2年間は全然やる気が無かったからね。2000年か2001年くらいまではそういうのにも力を入れてきたけど、その後は他のものに時間を使うことに決めたんだ。映画を見たりとか、睡眠を取ったりとかね。」

あなたはAndersとは何度もプロジェクトやバンドで一緒にプレイしてますが、また彼と正規のバンドやユニット等でプレイしたいとは思いませんか?

「多少はね。でも僕らはなんだかんだで良く会ってるし。スウェーデンでは一緒に小さなレーベルを経営してるから、しょっちゅう顔を合わせるんだよ。10月頃からHammerfallとヨーロッパをツアーするんだけど、面白いものになるだろうね。同じバンドにいるわけではないけど、楽しいことには変わりないよ。」

Johanssonの”The Last Viking”というアルバムを持っていますが、かなり良いアルバムですね。しかしながらプロモーション・宣伝があまりされなかった影響で、あまり注目されることはありませんでした。

「ああ、その通りだよ。でもどうにも出来ないんだ。日本以外では自分達でリリースなんかをしたんだけど、僕らは色んな意味でプロじゃないからね。インターネット上でやったほうが良いのかもね。」

Andersによると、Johanssonのニューアルバムは作ったけどまだヴォーカルパートが出来ていないということだそうですが、2・3年後に完成させたいとかそういう予定なのでしょうか?

「ああ、10年後までには出したいと思ってるよ。この数年はStratovariusでずっと忙しかったからね。」

どこかであなたがDream Theaterから誘われたという記事を読んだんですよ。あなたもその気だったとか。それについて話して頂けますか?

「ああ、あれは10年前の話だね。Kevinが脱退したときだったよ。自分が有力候補だったのかどうかは知らないけど、実現していたら面白いことになっていただろうな。何度か彼らとリハーサルをやったよ。ありゃいつの話だったかな・・1995年だった気がする。ちょうどStratovariusの連中と知り合う前だったんだ。多少彼ら(Dream Theater)とは文化の違いがあったんじゃないかな。」

彼らにはあなたがクレージー過ぎたのでしょうか?

「分からないけど、そうは思わないな。僕が間違ったヴァイブを発していたのかも知れない。まああの頃はすごく不審に思ったよ。僕はKevinが辞めた理由を全然知らなかったんだ。彼らは仲が良いものとばかり思っていたから、本当に奇妙な気がしたよ。僕が知らない政治的な理由でもあるのかな、と気になっていたんだ。余計なことを訊いてしまったのかも知れないけど、”僕にはKevinが抜けた理由なんて分からないし、それは君に関係のない話だ”と言われたんだ。とは言え(Kevin脱退の理由は)興味深い内容だったかも知れないね。」

Yngwieの“Unleash the fucking fury”テープ事件の真相とはどのようなものなんですか? あれを実際に録音したのはあなたなんですか?

「いや、あれは兄貴の仕業だよ!」

ではあの事件の場にはあなたは居なかったと?

「いや、居たよ。あれは全部僕が悪いんだ。でも録音したのは僕じゃないよ。あのときAndersがJudas Priestのテープを聴いていたような気がするんだけど。当時はみんなウォークマンでテープを聴いてて、たぶんAndersは再生ボタンじゃなくて録音ボタンを押したんだと思う。Judas Priestか何かの曲の途中で、面白かったからAndersがそこで録音ボタンを押したんだよ。僕と兄が他の人に聴かせたら、誰かがそれをダビングして皆がそれをまたダビングしてという感じで、90年代の中頃にストックホルムのミュージシャン連中の間であのテープが出回り始めたんだ。で、それが10年後にインターネット上に登場したというわけなんだ。」

彼のアルバムタイトルにもなりましたね・・・・

「そうなんだ、最初はすごく怒ってたんだよ。”何であのテープを誰かにやったりしたんだ!”ってね。彼は95年の時点では、つまりあのテープが最初に出回り始めた頃にはそのことを知らなかったんだ。今は逆にそれをアルバムのタイトルにしてるようだけど。宣伝には悪いものなんて無いんだよ。あれのおかげで大いに注目されたわけだからね。」

彼の最近のアルバムよりも話題になった気がするんですが。

「その通り!」

Rising Forceを辞めて以来、今まで何らかの形でYngwieと組んで何かをしようと考えたことはありますか? ゲスト参加やツアー等で。

「ああ、いくつかやったよ。彼の”Inspiration”っていうアルバムでプレイしたと思う。3週間か4週間前にパリで彼に会ったところなんだ。もう完全にアルコールが抜けて調子が良いみたいだね。僕が思うに過去の彼の問題もしくは他の人が問題と考えていたものの原因はとんでもない量のアルコールだったんじゃないかな。もう2年ほどそういう状態を保っているようだけど、普段の生活からアルコールを取り除くことができれば、多くの問題も解決するものなんだ。言うまでもないことなんだけどね。」

Kamelotのニューアルバムでいくつかソロをプレイしているようですが、彼らとはどのように知り合ったのですか?他に彼らと何かをする予定はありますか?

「やるよ、そう頼まれればね。あれはプロデューサーのSasha Peathを通したんだ。前に彼とは”Aina”というロックオペラで一緒に仕事をしたことがあったからね。」

今のところAndersはHammerfallにいて忙しい毎日を送っていますが、私としては是非時間を見つけてJohanssonの新作を完成させて欲しいところなんです。

「さあ、どうなるんだろうね。」

Stratovarius関連で何か他にニュースはありますか?

「特には無いね。”Maniac Dance”のビデオが完成したところで、2・3日すればウェブサイトで見られるようになる予定だよ。ちょうどレーベルがストリーミングファイルのURLを僕のところに送って来てくれたところでね。」

どこで撮影したのですか?

「ヘルシンキで撮ったんだ。色んなパフォーマンスやストーリーが混在している。とてもクールでマニアックなんだ。」

”Maniac Dance”に何かストーリーみたいなものはありますか?

「単に不眠症がテーマになってるんじゃないかな。躁病になるとそのせいで不眠症になるよね。あの中ではある女の子が眠れなくなって気が触れていく様がバンドの演奏シーンとミックスされているんだ。とてもクールだよ。見た目もかっこいいけど、かなり必死に暴れてるようなところがフィーチュアされているよ。」

ストロボをバリバリ使ったりしていますか?

「ああ、カットが凄く目まぐるしいんだ。」

お時間を頂きありがとうございました。ツアーが上手くいくと良いですね!

「今日はどうもありがとう。」

インタビュー原文
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