◇◆Jens Johanssonについてひとこと、ふたこと。◆◇
  
ワタクシがこのサイトを始めるきっかけになった、
このスウェーデンの至宝たる光速鍵盤手について。

■邂逅 Trilogy Suite OP.5
高2の頃に初めて耳にしたYngwie Malmsteenの音楽が最高に衝撃的だったことは一生忘れられないと思う。
来る日も来る日も僕のラジカセはJudas Priest,Megadeth,Racer X,そしてYngwieを超へヴィ・ローテーションで垂れ流していた。
勿論、大音量で。
と同時に、雑誌などの楽譜を見ながら必死でコピーに明け暮れる毎日。
ご多分に漏れず、ドレミから出ていたTrilogyのスコアも 実 に いい加減な採譜だった。
どう頑張ったってCD通りの滑らかさが出ない。
そりゃ当たり前。
そこはキーボードのパートなのだから。
ギターでコピーしようとしても限界があるのは当然である。
多少ドレミに好意的な見方をすれば、Jensは時として非常にギターに似た音色を出すことがあり、 初めてそれを聴く人間には区別し辛いのだと思う。

ただ、音大生とかにバイトで採譜させているとかいう噂は当時から根強かったが。

とにかく、Yngwieを影で支えているこのハナが少し尖ったイタズラ者はとんでもない力量とセンスを持ち合わせていることに気がついた訳である。w

当時の洋楽ロック界において、異次元の鍵盤師だったことは間違いない。

■Rising Force脱退 そして時は流れ・・・
天才の名を欲しいままにしたJensは、「ライヴ・イン・レニングラード」を最後に兄Andersと共にRising Forceを脱退する。確か1989年の後半のことだったと思う。
翌1990年にDIOに加入する。
「Lock up the wolves」に何曲かクレジットが入っているが、どんなに聴き耳を立ててもキーボードの音など全く聴こえてこないというJensファンにとってはサギにも等しいアルバムだった。w
しかし半年も経たないうちにDIOからも離脱することになる。
思うに、そろそろロックにも飽きてきた頃なのではないかと・・・

それを裏付けるがごとく、煙のようにこのジャンルから姿を消してしまう。
Stephen Rossのアルバムにゲスト参加しただとか、たまにその程度の情報が入ってくるぐらいなもので、 いつしか人々に「偲ばれる」存在になりつつあった。

天才は死んでしまったのか!?

否、断じて否!!
Jonas Helborgとの協働、Shining Pathへの参加などなど、表社会では某Yngwieが「進歩がねえ!」と叩かれて いる一方で、Jensは着実にその恐るべき深遠の裾野を拡げてゆく。

■2nd Encounter 復活間近
さて、次に僕がJensにK.O.を食らった作品が「The Johansson Brothers」(廃盤)である。
このCDとはかなり奇跡に近い出会いだったと思う。
場末のCDショップが零細レーベルであるZEROの、しかもJohanssonの作品を入荷していたのだから。(後にZEROは倒産。)

中でも「Quli」は何度聴いてもその凄まじさに圧倒される。
帰ってきた、遂にJensが帰って来たのだ!!

ただ、完全復活にはもう暫く時間を要することになるのだが。

■Stratovarius加入 更なる境地へ
長過ぎるブランクを経て、HR/HMというジャンルにJensが復帰することになった。
Stratovariusはこの北欧の至宝をラインナップに加え、新作を世に送り出した。
それが「Episode」である。

正直に言うと、全ての曲が好きな訳ではない、が、全体を通して溢れ出るパワー、哀メロは素晴らしいとしか言い様がない・・・・
これを境にJensの創作活動は一気に加速した。(ような印象を受ける。)
「Fission」「Sonic Winter」「Heavy Machinery」「Ten Seasons」「The Last Viking」・・・ 2000年までの数年間にこれだけのソロ作を発表し、Blackmore's Knightにもゲスト参加するなど、 枚挙に暇が無い程である。
一方メイン(?)のStratovariusはEpisodeに続く「Visions」でますます南米、日本での支持基盤を確固たるものにしてゆく。 (「Black Diamond」といったヒットチューンはカラオケなどでも目にすることができる。w)

■これから
1999年にLast Vikingを発表して以来、ソロ作品は現在(2003年10月)までリリースされていない。 Stratovariusを悪く言うつもりは全く無いのだが・・・

あれでは「全然食い足りない」のだ。

Jensファンの間ではここ2・3年の間、次の作品が出るだの出ないだのという噂が現れては消えるような状態が続いている。
しかし、きっと彼は皆を卒倒させるような新作を引っさげて帰ってくると信じている。
もとい、信じて待つ。

§参考音源(まだまだ不完全)
Yngwie Malmsteen"Rising Force"
"Marching Out"
"Trilogy"
"Odyssey"
"Trial By Fire"
"Inspiration"
Silver Mountain"Shakin' Brains"
"Breakin' Chains"
Dio"Lock Up The Wolves"
Mastermind"Exersior!"
"Angels Of The Apocalypse"
Anthony Arjen Luccassen"Star One"
Sonata Arctica"Winterheart's Guild"
Barilari"Barilari"
Stratovarius"Episode"
"Visions"
"Destiny"
"Infinite"
"Intermission"
"Elements Pt.1"
Jens Johansson"飛べない創造物"
"The Johansson Brothers"
"Ten Seasons"
"Sonic Winter"
"Fission"
"Heavy Machinery"
"The Last Viking"